2017年06月10日

バレエ末席物語〜「白鳥の湖」ザハロワ&ロヂキン〜

「白鳥の湖」
2017年6月8日/東京文化会館

オデット/オディール・・・スヴェトラーナ・ザハロワ
ジークフリート王子・・・デニス・ロヂキン
ロットバルト・・・ミハイル・クリュチコフ
道化・・・アレクサンドル・スモリャニノフ

この日も友人と夕食を食べてから文化会館に向かうと、楽屋口に人が集まっていました。
でも、先日のようなSPや黒塗りの車がいるわけではなく、普通の入り待ちの光景。
背の高い白人ダンサーが爽やかに写真撮影に応じています。
私が撮ったのは失敗したけれど、友人はなんとかハンサム笑顔をスマホ撮り成功。
マチネで踊ったオフシャレンコでした。

以下、ざっくりと感想を。

〇第1幕
今回は、ロヂキン/ジークフリート、ちゃんと観ました。
アルブレヒトのときより笑顔が出て、爽やかな王子でした。
ジュテも伸びやかで、気品があり、とても良かったと思います。
ジークフリート、パ・ド・トロワのとき、途中で踊りやめる部分もあるのですが、そのとき、王妃の手にキスしてしっかりご挨拶も忘れません。王子らしいわ。
王妃は、ジゼルでバチルドをやったヴェラ・ボリセンコワでした。
超絶美人〜
ハートを打ち抜かれました。踊らない役なのに、何度もオペラグラスでガン見てしまいました。バチルドも王妃も、このくらいの超絶美人だと見ごたえがありますね。

あと、やはりボリショイの衣裳のセンスは抜群です。王妃貴族はもちろん、コール・ドも式典長たちの衣裳も色のセンスが良すぎる。綺麗、可愛いという衣装は、他のバレエ団でもありますが、この重厚さはボリショイのセンスなのでしょう。

ロヂキンは、伝統的なボリショイ・スタイルを受け継ぐボリショイらしいダンサー(どんなダンサー?(^_^;)だなと思いました。もちろん、若いので、昔のダンサーと全く同じスタイルではないのでしょうが、ボリショイ・スタイルを愛する私としては、そういう若手ダンサーが出てくれるのは嬉しいものです。
ダイナミックさとゴージャスさ、そしてノーブルさを備えたダンサーとして活躍してほしいです。

スモリャニノフ/道化も、よく跳びよく回転し、とても良かったです。
よく跳びよく回転といえば、クリュチコフ/ロットバルトもとても良かった。ロットバルトのシーンは舞台が暗くなるので見えにくいのですが、ピルエットもグルングルン回転し、とても良かったです。

白鳥コール・ドは、綺麗でしたが、私の席が、L側の超舞台よりだったので、左端が全く見えず、悲しいことに、「三羽の白鳥」がところどころ「二羽の白鳥」になり、ひどいときは「一羽の白鳥」を見るはめになりました(T_T)
ジークフリートのヴァリエーションも、下手で回転とかされても全く見えず、フィニッシュも観客の拍手で「今、終わったんだ」とわかるくらい(T_T)
それでも末席11000円って・・・

グリゴロ版は、オデットの登場が、舞台中央の紗幕からになるので、ちょっと違和感もあります。
ザハロワ/オデット、ジゼルのときほど折れそうなイメージではなくホッとしました。
むしろ、堂々たる風格で、白鳥の女王にぴったり。
細い脚、長く伸びる腕、どれも非常に美しくて目が離せません。
やはりザハロワはロシアの宝!

〇第2幕
ロヂキン、足技もジュテもマネージュもノーブルなダイナミックさがあってとても良かったです。

花嫁候補では、ナポリを踊ったクセーニア・ジガンシナが、笑顔が愛らしく踊りも綺麗で華がある気がしました。この人、伸びるといいな。
今回名前を知っているのは、コバヒーゼのみ。コバヒーゼというと、シュピレフスキーと踊った「マグリットマニア」ばかり印象に残っています(^_^;)
あと、スペインの女性の衣裳の胸の部分が、「スパルタクス」のエギナの衣裳を連想させられました。ビー〇クみたいな、虫の目みたいな、あのデザインは、ボリショイの伝統?
気になって踊りに集中できないんですけど(^_^;)

オケは、金管が変な音を出すときもあったけれど、やはり音の深み、厚みが他のオケとは全然違う。
バレエの伴奏という役割を超えて、バレエとオケの饗宴になっていました。
とくに、チャイコの曲はロシアの音で聴くのが一番だと思う。

ザハロワ/オディールは、オデットとはうってかわって、すごい迫力。
ルティレの足の位置もオデットより高めだし、バットマンも勢いよく振り上げ、オデットとは全く別人物。あの華奢な体のどこにそんなエネルギーがあるのかと思うほど、ジゼルで見せたか弱さは微塵もない。
自信に満ち、王子をあざ笑うような凄みがありました。
あのアルブレヒトに振り回されていた純情な村娘が、今度は王子を手玉に取る美魔女ぶり。
この変貌ぶりにびっくり。
グラン・フェッテは、高速オケに合わせて、超高速シングル・フェッテ。
あんなに高速回転して息切れしないか心配しましたが、最後の最後でちょっと足が緩んだ以外は、移動幅もほとんどなく、わりと直線移動の見事なフェッテでした。
グラン・フェッテが終わった時のザハロワ/オディールのドヤ顔がまた格好良かった!
このオディールは本当に神がかっていました!

グリゴロ版は、結局ロットバルトの呪いを解くことはできず、オデットが死んで、ジークフリートは最悪の結果を嘆いて終わるという悲劇の結末なのですが、私はこのどんよりした結末が苦手。ボリショイ白鳥を観るのをためらうのは、この結末ゆえ。音楽も暗いし。
まだ二人で身を投げてあの世で結ばれるバージョンのほうがマシ。
グリゴロさん、なんとか結末だけ変えてくれないかしらん。
でも、ボリショイのオケ、コール・ド、ソリスト、そしてもちろんザハロワとロヂキンのおかげで、興奮の舞台を堪能させてもらいました。

カテコでは、ザハロワ、レヴェランスもしたけれど、観客が手を振っていたのに合わせて、手を振り返し、投げキスもするサービスぶり。こんなザハロワ初めて見たかも。可愛い。
またまた惚れてまうやろ〜(*^_^*)

ということで、次なるバレエもまたザハロワ公演です(^_^;)
見たいバレエは山ほどあれど、お財布と相談しながら、選びに選んでバレエに行くのですが、今年は、5公演中3公演がザハロワのザハロワ・イヤーです(^_^;)

posted by ひつじ at 22:57| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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