2017年03月21日

バレエ末席物語〜「ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡〜最後のクラシック・ガラ〜」〜

「ニーナ・アナニアシヴィリの軌跡〜最後のクラシック・ガラ〜」
≪Bプログラム≫
2017年3月20日(月)
久々のブログ更新です。
年末年始のブログを書こうかと思ったのですが、年が明けてすぐパソコンが壊れ、買い替えなくてはならないかと青ざめたのですが、修理で対応できそうだったので、修理に出し、戻ってきたら全く直っていず、再修理に。ようやくパソコンが戻ってきたのが2月末。
重い腰をあげて、やっとブログ更新です(^_^;)

○第1部
○「薔薇の精」
ニーナ・アナニアシヴィリ、高野 陽年

淡いピンクの衣装に、巻き髪のニーナは、少女とはいえないまでも、愛らしい。
軽やかな身のこなしで、まだ全然踊れているのに、もったいない!
高野さんは、バラの精をやるだけあって、やはり跳躍系。ニーナのサポートも問題なくこなしていました。

ただ、一つ問題だったのは、私の斜め前のご夫婦がノメラー(前のめりになる人)だったので、舞台の左半分が二人の頭で完全に遮られ見えませんでした!(怒)
背中は背もたれに!
他者への配慮、思いやりがあれば、できること。

○「ゼンツァーノの花祭り」パ・ド・ドゥ
ヌツァ・チェクラシヴィリ、鷲尾佳凛

チェクラシヴィリはきちんと踊れていましたが、鷲尾さんは、ザン・レールの着地やジュテの着地がヨタヨタ。ブルノンヴィルの足技が難しいのはわかりますが。

○「タイス」パ・ド・ドゥ
エカテリーネ・スルマーワ、アレクサンドル・ヴォルチコフ

今回、知っているダンサーは、ニーナ以外にゴメスとヴォルチコフのみ。
ヴォルチコフは、ガラとかで見ているけど、2012年のボリショイ「スパルタクス」で、クラッススを演じたのが一番の印象。
「タイス」の曲も好きだし、二人ともとても良かったです。
スルマーワは、手足がほっそりして、とてもきゃしゃで、綺麗でした。

○「小さな死」
ジョージア国立バレエ団

モーツァルトの曲は耳馴染みがあり聴きやすいけど、やはりキリアンは苦手。
眠かった。
肌色衣装の男性&女性は裸系。
暗い舞台に浮かびあげる男性の筋肉は美しかった。
前に観たときは、フェンシングみたいな剣なんて持っていたっけ?
一人が、剣を落としていました。そういう演出じゃないですよね?
あと、車輪付き黒いドレスなんていうのも、見た記憶がない。

○第2部

1部と2部の間の休憩に、係員にノメラーのことを話し、開演前に皆に向かって「周りのお客様の迷惑になるので、背は背もたれに」と言ってもらいましたが、当の本人は天井を見上げ、まさに上の空。そんな調子なので、2部が始まってもやはりノメラーのままでした(怒)

○「モーツアルティーナ」
エカテリーナ・スルマーワ、アレクサンドル・ヴォルチコフ
ジーグ:デヴィット・アナネリ

モーツアルティアーナなのに曲はチャイコ。
友人が「ショピニアーナは、ショパンの曲なのに」と言っていました。確かに。

小豆色(?)の衣装のスルマーワに、同じ色の衣装の脇ダンサー4人が踊っていました。
衣装も地味だし、曲も優しいので、これまた眠い。
スルマーワもヴォルチコフも綺麗に踊っていたし、アナネリも元気よく踊っていたけど、眠かった。

○第3部
○「ドン・キホーテ」より
キトリ:ニーナ・アナニアシヴィリ
バジル:マルセロ・ゴメス

エカテリーナ・ロミナーゼ、武藤万知、フランク・ファン・トンガレン、ヌッァ・チェクラシヴィリ、ニノ・サマダシヴィリ、高野陽年 ほか

プログラムを買えないので、誰がどの人か全くわからない(^_^;)
しかも、ジョージア人の名前って覚えずらい(^_^;)

キトリとバジルの結婚式の場面ですが、沢山のキトリとバジルが登場しました。
ニーナとゴメスのPDDは、サポート・ピルエットの回転が多くて、客席から「おぉ〜」という声も。
フィッシュ・ダイブはやってくれましたが、ニーナ独特の大見得はきってくれませんでした(泣)
扇子のヴァリエーションは踊ってくれましたが、パ・ド・シュヴァルをやらないバージョンでした。
キトリとバジルのヴァリエーションには、キトリ扮する、あるいはバジル扮する、他のダンサーたちが踊っていて、「もうニーナは踊りきれないんだな」と淋しくも感じました。
パ・ド・トロワの(たぶん)トンガレンが勢いがあって上手かったです。
あとは、名前がわからないけど、何人かのバジルがパ・ド・シゾーやトゥールド・レンなどの技を見せてくれて盛り上がりました。
高野さんはジュテ系、鷲尾さんはアントルシャ系で見せてくれました。
女性は、夢の場の、森の精たちを武藤万知さんと(たぶん)エカテリーナ・ロミナーゼがやったのかなぁと思います。武藤さんも綺麗にきちんと踊っていました。
ドリアードの女王役のダンサーさんが風格があり、美人さんで、踊りも美しかったです。水色のチュチュを着て、大き目ティアラをつけていたダンサーさん。(サマダシヴィリ?)
グラン・フェッテは、森の精二人がフェッテを始め、もう一人登場。いよいよニーナかと思いきや、これまた別のダンサーさん(チェクラシヴィリ?)がグラン・フェッテをやっていました。
淡いミントグリーンのチュチュで、夢の場のドルシネアを表していたのでしょう。

4人のバジルのグランド・ピルエットのあとに、ゴメス・バジルがのこのこ舞台中央へやってきて、グランド・ピルエットを始めようとしますが、音が鳴らない。(客席、笑い)
4人のバジルが、「とっくに終わったよ」と出てくると、ゴメス、がっかりという小芝居もあり。
ゴメスは、本当に踊りは上手いし、振付も上手いし、笑いも取れるし(フェスでの、ポアント・ワークも上手いし、ダンサーのデフォルメも上手すぎ)、人も良い素晴らしいダンサー。
近いうちにゴメス・ガラ公演をやってほしい!!
ニーナを尊敬しているのが伝わって、それも非常に嬉しい。
ラストは、ニーナの泳ぐような高速ピケターンで終了。

若手のダンサーたちの大技で盛り上がりましたが、体幹があれだけしっかりしたニーナでも、もう大技は披露できないんだなぁというのも実感し、涙がとめどなく流れた。
あれだけしっかりした体幹とすらっとした脚、パワフルな踊りをできる女性ダンサーは、今のダンサーの中にはいない。
四半世紀以上前から、ボリショイに咲く大輪の名花とうたわれ、舞台狭しとダイナミックな踊りで観客を興奮の渦に巻き込み、チャーミングな笑顔や仕草で観客の心を魅了した世紀の花形ダンサー、それこそニーナ・アナニアシヴィリ。
フェリに続き、ギエムを見送り、四半世紀以上にわたる私のバレエ鑑賞人生を共に歩んだダンサーを、また一人見送らなければならない淋しさと共に、長きにわたって沢山の感動の舞台に立ち会えたこの上ない幸せを噛みしめている。




posted by ひつじ at 13:46| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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