2016年07月26日

「オールスター・バレエ・ガラ」【Bプログラム】

「オールスター・バレエ・ガラ」【Bプログラム】
2016年7月24日

久々のバレエ公演ですが、前の週から夏風邪で寝込んでいて、喉痛と咳が治らず、せっかくのこの公演を諦めようと思っていました。が、どうしても諦めきれず、頑張って上野まで行きました。
なので、感想はざっくり。

●「ラプソディ」より
アレッサンドラ・フェリ/エルマン・コルネホ

久々のフェリの登場に感激。年は取ったのかもしれないけれど、幸い5階席からは細かいところはわからず、時折見せる無邪気な笑顔は、若かりし頃のジュリエットを彷彿とさせた。踊りも、ところどころロミジュリのバルコニーのパ・ド・ドゥを思わせる。サポート・ピルエットはグラついたけれど、足の甲の美しさは変わらず。
素晴らしいダンサー、完璧なテクニックのダンサーは数いれど、フェリの「語る足」に並ぶダンサーはいまだいない。計算された動きではない、クラシックのパを忠実にこなすだけでもない、フェリの足は、その動きだけで感情を物語る。しかも、彼女の動きによって風をはらむ衣裳までもが、彼女の一部となって音楽になり、語り出す。久々のフェリの踊りに涙。

●「白鳥の湖」第二幕アダージョ
ニーナ・アナニアシヴィリ/マルセロ・ゴメス

久々のニーナ。以前から細身のダンサーではなかったけれど、胴回り、腰回りがだいぶ太くなっていた。そのせいか、背中や肩がやや硬い。ゴメスのがっちり体型でバランスは取れていたけど。
でも、脚の安定感は抜群。軸が真っ直ぐなのは昔と変わらず。サポート・ピルエットは、サポートなしでも回れそう。きちんと引きあがったルティレもニーナらしい。
ゴメスはひたすらニーナの支え役。でも、ゴメスにとって、ニーナは特別な大先輩。尊敬と愛情をもって支えているのが伝わった。

●「Fragments of one’s biography」より
ウリヤーナ・ロパートキナ/アンドレイ・エルマコフ

エルマコフ、キレキレの踊り。長い脚に黒タイツがお似合い。足先がとても美しかった。今回の男性陣の中では、個人的にナンバーワンでした。
ロパートキナのクラシックが見られない〜!と思っていたけど、タンゴ風の白い衣装の裾を持ちながら踏むステップは正確で非常に見事でした。ほぼトウで立ちっぱなしで踊るのも素晴らしかったし、足の位置が、いつでも最も美しく見える位置にくるのがロパートキナの素晴らしいところ。
クラシックのロパートキナは大好きだけれど、ガラで見せる別の顔は、また違った魅力。古典より生き生きしているかも。どんな踊りも美しいロパ様でした。

●「ジゼル」よりパ・ド・ドゥ
スヴェトラーナ・ザハロワ/ミハイル・ロブーヒン

圧巻の一言。
公演前に、来年のボリショイのザハロワ「白鳥」のチケットは買ったけれど、ジゼルは諦めようとしていた。けれど、このジゼルを見せられたら、「ジゼル」も見ずにはいられないでしょ。宣伝効果は十分。
ザハロワの美しく伸びる手脚は、その先の無限の広がりをも感じさせる。バットマン・デヴロッペの右脚の上がりもとても高く、全くブレない。体重を感じさせない軽やかな踊りは精霊そのもの。素晴らしいの一言でした。
ロブーヒンは、髪を切った(整えた)せいで、最初、誰かと思った。ロブーヒンらしくダイナミックなソロも披露。

●「リーズの結婚」よりパ・ド・ドゥ
ジリアン・マーフィー/マチアス・エイマン

エイマンは、テクニシャンですね〜。
ジリアンも、そつなくこなしていたけれど、個人的にはそんなに好みのダンサーではないので、目の休憩をしていました。すみません。

≪第二部≫
●「プレリュード」
ウリヤーナ・ロパートキナ/アンドレイ・エルマコフ

ロパートキナの白い衣裳と髪飾りが綺麗と思って見ていたら、あっという間に終わってしまった。短すぎ〜!!!ホントに、第二部の「前奏曲」だった。
残念すぎる(T_T)

●「フーケアーズ?」より≪君を抱いて≫
ジリアン・マーフィー/マチアス・エイマン

すみません、またもや目の休憩。

●「ディスタント・クライズ」
スヴェトラーナ・ザハロワ/ミハイル・ロブーヒン

ここでも、ザハロワは魅せてくれました。シンプルなレオタードに私の大好きな生脚ポアント。スジ脚生脚ポアントが私のツボ。
180度以上の開脚の見事なこと。コンテでも、これだけ魅せてくれるのは、さすがザハロワ。
ロブーヒンは、王子のときより、髪を固めていて、ちょっとコワかった(^_^;)

●「レクリ」
ニーナ・アナニアシヴィリ

民族衣装で登場のニーナ。可愛いけど、これもあっという間。

●「ル・パルク」より
アレッサンドラ・フェリ/エルマン・コルネホ

口に指を差し入れ、その指で胸の周りをなぞり、股間へもっていくエロティックな振付、フェリはあまりエロくなくこなしていました。今まででは、ヴィシが一番エロティックでした(^_^;)
シャツがめくれて、肌色パンツが見えるのは、誰でも同じですが、フェリは、シャツの襟ぐりのVが深いのか、ノーブラの胸が見えそうでヒヤヒヤしました(^_^;)まぁ、フェリの場合は、ジゼルでもマノンでも胸ポロリだったので、ラテンの人はあまり気にしないのかな。
コルネホがフェリの胸の間に手を滑らせるときも、胸に手が当たっていたよね〜とそっちが気になってしまいました。キス回転は、頑張って回っていました。
ガラでいいから、またフェリを見たい。

●「眠りの森の美女」よりパ・ド・ドゥ
カッサンドラ・トレナリー/マルセロ・ゴメス

ゴメスお墨付きのトレナリー。トリということで期待しましたが、今回ではよくわからず。
気品を出すためにわざとなのか、ルティレの位置が低かった。フィッシュ・ダイブは、かなり勢いがあったけど。アメリカチックなダンサーという印象。
ゴメスは、ソロで盛り上げてくれました。マネージュで周回するところは、ブリゼの連続で斜めに進んでいました。珍しいパターン。テクニック披露のためか、ガラ仕様なのか、ところどころ振付が変わっていました。

フィナーレは、男性陣のフェッテやマネージュもあり、それぞれのペアの見せ場もあり、で豪華でした。特に、ラストは、フェリとコルネホのキス回転の周りをニーナが高速ピケターンで周回し、会場を沸かせました。さすがニーナは、観客へのサービス精神旺盛です。
それぞれのペアで手を繋いでいましたが、ニーナが一人で登場すると、ゴメス、トレナリーをほっぽって(?(^_^;)、ニーナに掛けより、結局、元ABTダンサーのフェリとニーナの二人の手を取っていました。やっぱり、大先輩ですからね〜。
ロパートキナ、ニーナ、フェリ、ザハロワが同じ舞台に立っているのを見られるなんて奇跡のよう。なんと貴重な公演だったのでしょう。人数は少ないけれど、私にとってはバレエ・フェス並みの豪華な舞台でした。
posted by ひつじ at 16:29| Comment(0) | TrackBack(0) | バレエ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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